1974-09-25 九月 月々の句 老いの夢をたぐり始めてやや疲れ 善き計らいの落着は地べたなり 裁判を憎むうしろに気がついて 読みの浅さをたしかめていた蒲団 大人の智恵が出てしまいあじけなや ぽっかり浮ぶ雲誰か見ている 老いの果てを憎しともせずさからわず 求め合いながら静かな齢に乗ってる いちまいのカードひらひら息付くか ふかぶかと頭を垂れて短か日や