1974-06-25 六月 月々の句 無駄だった道の広さに抱かれたり 気がついたときのおかしさ舌に甘く 果てしない静けさ向こうからこたえ 求むべき膝のかたさをさびしとす 何故かわびしく道草に咲いていた あわてないという片っぽのぬくもりよ 来るものが来たらちっぽけな虫のいのち 身のほどをわきまえながら涙ぐみ 軽んじていない律儀のむかしめき はしくれにこだわるまこと読んでおく