五月

   気をとりなおしあったかい味噌汁だ


   善は急げと誰に聞くひとりなり


   廻れ右して見つかった小さい義理


   もろく敗れたその顔がまとも過ぎ


   細い道抜けて自分を見付けたく


   ほろ酔いのかなしい道かまたさがし


   道草のなぜかむなしい骨が鳴る


   筋を通してやっこらさ眼鏡さがす


   道中の銭はしたなくもチャラつく


   求めんとする気のわるさいつか寝て