四月

   青年の未知数こぼれコーヒー濃し


   はしなくも飾る身がまえのぞかれる


   賭けたしとする片っぽの気を叱り


   天に声ありと自分を力づけ


   耳を澄まさん闘いの静けさは


   もの狂ほしき世の涯にまで着かず


   こそこそとのがれ得た目に出会ってた


   傷つける言葉さらさらご存知なく


   廻り道さすがに春の陽を拾い


   雑音を遠くに年の功を言う