1974-04-25 四月 月々の句 青年の未知数こぼれコーヒー濃し はしなくも飾る身がまえのぞかれる 賭けたしとする片っぽの気を叱り 天に声ありと自分を力づけ 耳を澄まさん闘いの静けさは もの狂ほしき世の涯にまで着かず こそこそとのがれ得た目に出会ってた 傷つける言葉さらさらご存知なく 廻り道さすがに春の陽を拾い 雑音を遠くに年の功を言う