1973-08-01 八月 月々の句 いらだちのこなごなならず寝に収め SLの徽章難なく煙を浴び 狂わしき世の隅に芽生えた姿 一心に咲きたい花を羨やむ気 自らをためそうと生きて来た証し 傷だらけのかなしみを誰にもやらぬ たかぶりをおさえた演技でもいい まっすぐな道だったという思いをこめ みな従いて来てくれた憩いは遠いね 嘘の美しさ黙って振り向いて