1973-04-01 四月 月々の句 いざり火のにごれるうみにまぎれゆく 銀鱗のひらめきと見し疑われ よごされて肩身の狭さ魚生きる あきないの鮮魚うつろに数を読み 献立に待ったの声を今日も触れ うらめしい顔のいわしよお前もか 基準量腹も身の内並べられ インフレをねじ伏す漢方薬が出番 インフレへ働き蜂と罵られ 脱社会と笠は冠らず靴は減り