1973-02-01 二月 月々の句 胸に手を置いて見し夢消えかかり もの想うかなしさ月と知って寝る 大波小波寄る辺求めて向き直り 激動という怪物のいともなく 小さな声の反動の名が尖った ゆっくりリズムを縫ってゆくこの生きの身よ 忙がねばならぬまともな姿 裁く身を事前にけなし鳴りを鎮め ゴミ戦争のすぐそばで生まれた芽 失われゆくもの惜しむ律義な齢