1972-09-01 九月 月々の句 登るべき山の姿をそこに横たえ なぜか夢見たしと思う崩れゆく みにくい争いを見すごしてから衝たれ 見るからに意地悪き舌いちまいにまい 聞きただすゆとり忘れてたと思う 笑い納めて気がすむものならとかばい 許せないうしろを誰かが押してやり 思いすごしのさびしさを寝にゆくか もろもろのいたみ静かな夜を迎え 見通せる位置かそけき風がたまり