五月

   事もなく静かなブーム眺め合い


   押しかえすちから自分が知っていて


   見られてる顔で仕事に磨かれる


   呼びとめた老いの同志の気休めよ


   悔いのおかしさじわじわとひとりぼち


   思いつき発言時に洗われる


   受けてやるべき仕合わせが通り過ぎ


   せつなくも同じ思いというくだり


   怠った批判トンボ眼鏡ではない


   問題呈示痛いまでに庶民のこころ