1971-12-01 十二月 月々の句 目を覚ますその真実に向いてゆく 遠い美しさが呼んでいる他愛なさか ひとすじの道とも思うせつなき日 音ひそめ合うかたくなさに触れ 裏付けをするかのごとく雪降らせ おろかにも持てる力を見せてしまう 本筋にかえったという逃げ道よ もとの静けさほんとらしくなる 自然をよごす手だ言葉先立ち 道のりを聞くまでもないおくれまいぞ