八月

   夏の終りのまた果てのからくりよ


   いたでおわせし裸身かくひきしまり


   時に残され猫背陽が救いに来る


   生活にからまる声をひそめたり


   沖縄の願い汗ばんでゆく現地


   みんないい人で風景にはまった


   主人公鞭を忘れず鞭打たれ


   都会のおちこぼれ顔しばし放さず


   誰がこしらえたでもなく自分のドラマ


   能面くたくたになり夢はかそけき