1971-07-01 七月 月々の句 越ゆべきをふりかえる気にふれてやる 向日葵の黄にさからわずいそしむ身 いたわりの言葉さもしくよぎるなり 赤の凛烈さかしらに時を仰がせ 涙ぐむはしたなさ持って生まれて 目覚めては老いの恥らい沈めてむ 身に覚えあるくりごとの闘いよ そこで人間の顔があるいたずらに 近道をせめて黙って虫を聴く 追い戻すすべなし星をちりばませ