1971-06-01 六月 月々の句 老いの姿を眺められ気負わずに しがみつく糧ひたすらに並んでやる 闘いのなかの休らい旗挙げて 無理からぬ話で善意ついてゆく 名を惜しむこのひとすじの道あれや 政治のしぶとさに雨は横なぐり 思惑に立たされ黙って闇が吸う 笑いの底に身を置いて知る齢か 先どりの冷たい視野を胸にする 酔いのほんとうの眸を拾わせる