1971-05-01 五月 月々の句 自分が応えたい道歩いてゆく 朝顔の色でまっしぐらに目覚め 昔を戻そうとするその胸に聞かせ ときに夢見るひとみ老いしばたたき デモの列のひのき笠花見ではない 昆虫のいのち標本から脱け出し 情報をすりぬけたひとつの感度 裁判されにゆくたかぶりを許し 世論でこしらえニタニタと笑う 国をよくする魂胆がぶつかって