1971-02-01 二月 月々の句 あわれがる顔寄せつけず時が押し 酔いに忘れてたわいなき膝たたく 利き過ぎたしゃれをおかしてまで言わす もの欲しげなる愛しみが従いて来た 顔色を読ませて読ませて影は小さくなる 土のやわらかさに国の力が打たれ 売名と見ぬく自分をはぐらかし 勇み足まだ減らず口尾を垂らす やわやわと齢を明かせて帰りゆく 肌の疲れの朝があるはしたなき