1969-09-01 九、十月 月々の句 陥穽の淵に爪立つ見せてやる 権力の昼寝ぐずついた天気だ ひたす波ありそのこころわかりながら はしたなき行為のうえの齢を見られ 事あれかしと待つ顔に目をつむる わびしくも言葉選ばせ並ぶなり いたらざる悔いいそいそと消えたがり 人容るる目のまえに道つづけかし こと納まるみにくき肩をもう言わず 伝わる手いぶせき軒をくぐる輩