1968-08-01 八月 月々の句 とざされた想いを撫ぜて雨降らす道ここにありすべてを賭けんとするか昔語らせ花たちの静かな瞳譲れない意地おちてゆく陽をとらえ道草のほどよき暇のいとけなや子の夢を抱え黙つて背伸びもすしよぼつかせながら雑音にも傾け負わされた荷をおろしまた歩き出す酔いを覚まし相談がある齢と思い立ちおくれまいと俗事のなかできらめき