1968-06-01 六月 月々の句 蚊帳の色あせその中に自分を置く飛び立つ想い地に浮く脚のその細さいつか行き着く道なるぞ踏まえし土向日葵の黄の限りの歌を聞くか黄の鮮烈に向日葵のいのち集り黄が倒れ合い向日葵の全き死友を弔う掌のたしかなるまこと求むべき道親しかれわれに長くやがて迷わざる齢をこそ願い朝の蝉の励み枕をころがせて