一月

選んだこの道だから顔も一度洗う

過去を押さえ雪がんとする髪ゆさぶり

下手な行為のあじけなく夜をしまう

タカやハトふくれる胸をゆずらない

あの世を歩く おのれがふつと 恥ずかしいか

屈辱に堪えみずからを匂わせ

ふるさとを離れずに棲み手紙読む

山国の美しさ雪正直に

鼻風邪に税の重さがついて来た

はしたなき言葉は流れ雲にまかせ