1967-12-01 十二月 月々の句 ほどほどに別れの雪のしるきこと求むべき齢ならで坐つてくれるたしかな齢にすがらんと夕陽ひろがるいのち短かきを誰か言う齢の思いよ雪のかなしみに割箸のいとなけや山は語りかける小さな帽子が歩く口説のもどかしさつららとんがるよ身の証し立てる星たち顔を揃えこの一瞬をとらえ容赦なき流れ雪はこまかく降るむかし支えて