1967-11-01 十一月 月々の句 だんご口を少しよごして晴れぬ日の味のある水ほしいという笑いながらいさぎよく裏切られては風生むよ長き道短かき道をいまも胸に無理からぬ話静かに夜を支え時の流れにひとりうなずく黙つて黙つて酒の肴がその顔をしてさからわず甘さのいきにえにみずからを横たえ 内孫生まれる(十月十四日) オモチヤまだ早し陽の色あまねかりみなのぞきこむ頬つとめて赤し