1967-07-01 七月 月々の句 蚊帳の中きちんと心休ませて押して押してなおのがれ得ぬ汗を拭く酔い少し残る月光ひとりの死時に呑まれまいと髭剃るいとま政治のいたずらをよそながら眺めやる人の名のそれぞれに生きをあかし濡れてゆく女こだわりのこす夜話ひと去るとき短かい言葉で足り山恋いの男ひとりの道とせむ過去拭いて夢ただならず子に継ぐか