二月

【21頁掲載】
身のうえの静かに雪をちらかせて

物価高政治のわるが気を揃し

きたながる金にすがつてゆく夢も

求め合う肉体きざに喋り出す

手さぐりの人生うしろすがたばかり

この道も敵に教えて貰いながら

憎いあきらめにおちてゆく酔いのひろがり

美しい齢みにくい齢歩かされ