1966-11-01 十一月 月々の句 うつすらと雪置く墓を撫ぜに来た金欲しと言葉すくなき夫婦たりちらちらと殊更な雪こころ収め道祖神みちのしるべに愛の顔朝の鐘目覚めぬくみはほどほどに齢のかなしみに雪降らせ酔うてやるねぎ味噌の冬のまどいのどの顔も太陽いつぱい平和の旗に集らねば政治家が傷つくみせしめの声ぞ電光ニユースの下に事故選んでる