1966-07-01 七月 月々の句 夏草よ訃が待つ道をゆきにゆく物言わぬもだえ遠くで汽車闇を走り孫の眸が澄むへだたりを想いつつ青すだれ未練のことばこもるなり噴水の夜景静かに旅をする夏の山城を前にし故郷なるぞこだわりを知る盃の小さくも生まれ来るすべて気弱さを捨てる朝の散歩齢をなだめてよき会話はらからの笑いおさめて寝にゆくよ