1966-05-01 五月 月々の句 けちな男に果す義理ころがつて自己嫌悪なまぬるき扇風機に吹かれ過去拭いて壁の厚さをいまさらに遠ざかる道としひとり月さがすなだからな山ありこころそこに置き勝ち負けにこだわる酔いをもてあそびあきらめにおちいり老いの灯をかかげ金融にめまい夏の陽むかつてくる組みしかれぬぐうべき日をかぞえゆく 五月八日、長男結婚 若き日に似しまなざしをとらえたり