1965-06-01 六月 月々の句 長女、男子を儲く(六月十九日) 里は信濃ぞ産みに来る手を揃え 鳥啄む幸が子をもたらす描いてた 吉報の朝はゆるぎなく明ける 初孫と対面やすけき日を貰い 言うほどのことならで静かな胸に おじいちやんと言われて真顔を撫ぜ ありふれた喜びのぞかれた想い 子にならいその子臥す小さな宝 継がるものがここにいていのちという おじいちやまおばあちやま甘くただにくすぐる