1965-02-01 二月 月々の句 雪しきりに降る思い残した夢を見たく 笑い合い忘れ合う些事まことめき 肌とらえゆく老いの翳ひろまるよ 大いなる遺産城の思いの遠かれや 城高しいまも傷つく顔を並べ のぞみあるような雌雄の匂いたしかめ 雪が来るから身の上ばなし前を向く 老いの目覚めの明るさを知ろうとする 紀元節が歩くおのれが嬉しくて よそのくにの戦意自分を験しに来る