1965-01-01 一月 月々の句 求めらるべきを持ち生きて来た 若い肌がかえらない夜を憎まじと めくるめき世にたがわざるいのちあれ 子は大きく眺め凝視めてわれに向く 寝にいたらんとする仕合せの小ささ きらめきもなくここに棲む果てとするか 通りやんせ酔いのまろさは組すべき 女人抄えがく齢得てさりげなし 言葉のあやのなかでも春を待つてた 皮膚がいわしめるいたずらつぽい眸