1964-02-01 二月 月々の句 夜の梅にかくれんとする気を叱り そゝくさと嫁く日も近き日の習い 淡雪になすべき刻が静けかり 遠い王子様に真珠の星をあげたがる 軽き悔いの肌のありかを知る齢で 謎を解くからだは闇をくすぐらし むなしさを握る十字架たゞ大きく かゞり火に逆臣の名を敢えてやる とりまぎれ来てその汗の男たち 花びらよ男の屑も集つた