1961-09-25 九月 月々の句 象は尻つ尾で今日を振れ切れず歩く 脱出の孤を画き兔の尻つ尾の稚気 たくらめる狐の尻つ尾月を黙らす 馬の尻つ尾に少女もすつくと立ち 勝敗の向うでは牛尻つ尾を鳴らし 奈良の鹿の尻つ尾旅に出たいな 豚の尻つ尾たまに茶漬けを夢見てか 快楽の尻つ尾少しよごれ許したがる 曠野のごた煮尻つ尾もある生きてやれ 人間の尻つ尾理智を動かしているつもり