1961-04-25 四月 月々の句 人間ロケツト飛ぶ日静かにうたを考え 嘆き且つ詠うゆとりのなかに棲め マスコミのなかで うたうたう ひそかな安堵 十七音律に奏で小さき世界われは貰う 宇宙船飛び立ち敢えてうたは低かれ むかし遠けれどつゞくうたすつくと起ち みにくき人の群よすこやかにうたを流し のぞみ小さし生き得るうたを抱いて来た 疑い溢れしめいそ〱とうたに聞く耳 花咲くこゝろ宇宙制服をもうべない 握りしめ放たれうたは底にうごめく