六、七月

   廻れ右してそのことにこだわる眉よ


   死を想う憎きことみなうち払い


   卑怯この上もなく死を画かしめ


   たわむれの死を口にする風少し


   まぎれ生きゆく人ならずすつくと起つ


   署名運動の声を背にわが米かつぐ


   時の政治をなじりゆく月の傾き


   伸ばせば妻ぞもたれゆく日にこそあれ


   やすらいの蒲団きめてなき夢なれど


   話し合いという間隙を縫うまこと