1959-06-01 六、七月 月々の句 廻れ右してそのことにこだわる眉よ 死を想う憎きことみなうち払い 卑怯この上もなく死を画かしめ たわむれの死を口にする風少し まぎれ生きゆく人ならずすつくと起つ 署名運動の声を背にわが米かつぐ 時の政治をなじりゆく月の傾き 伸ばせば妻ぞもたれゆく日にこそあれ やすらいの蒲団きめてなき夢なれど 話し合いという間隙を縫うまこと