1959-01-01 一月 月々の句 (11頁に収録) 争ひの眸かち合い冬木をさらし 荒涼と遠き味方を胸にせよ 友去り友来る雪一面にひろげ 静夜子に及ぶこのたしかな夫婦 暮しの話よ山は山を重ね 墓語らずしみる西陽の冬を戻り からくりの政治のふたの重き音 飽食のあとの無言がまたゆする