1957-04-25 四月 月々の句 能面の白さへ負けたがらぬ炎 嘆かひのむかふの水音に呼ばれ 誰か見てゐる安らぎの胸に聞かし ひまはりの凱歌雑草向き〱に 過ぎし日を壁に塗りたくり克てなくて 夢かさね覚えずいぢらしき疲れ 酔へばわが生きのつたなさこそあふれ さらしゆく酔ひぞ子はみな大きかれ 山彦のたしかさにある自分のほころび 休らひの墓ありそこまでは遠きや