2012-04-16から1日間の記事一覧

四月十六日

盃の桜で悟ひらくなり (柳多留 六一) 桜のたよりを聞かされるよい季節。パツと咲いたはなやかさにくらべて散るときのさびしい風情を知るひともあろう。 今から八百年ほどむかし、筑前国の加藤左衛門尉重氏は、春の酒宴に折から桜の花が散つて盃の中に落ち…