1983-01-01から1年間の記事一覧

二月

▽スパイクタイヤが公害の先鋭として近頃恐れられ、もう定着した様相を呈している。さし向き毎朝道路を掃除するのにゴミは僅少でも、車輌が運搬してくる砂塵はおびただしく、捨て場は山のようだ。 ▽雪は降らないせいもあってか、砂塵が目立ち埃っぽいこと目に…

二月

ドラマとは違う手錠が世に挑み 寝たきりの姿勢どこかで呼んでいる 医療費は月極め老いを自立する 不況抜け出せず蜜柑は酸っぱくて 成仏へ五つ子の齢ピンとはね キャンプ便り暖地の余寒までも打ち 強がりと支持率今日もパントマイム うす味に抑え野党の存在感…

四七九号(昭和五十八年2月号)

題字・斎藤昌三 表紙・石曽根正勝 カット・丸山太郎両替の看板 丸山太郎【画も】 (1) 指のない尼 東野大八 (4) ヘンな日本人 塩見一釜 (6) 川柳佐渡国(三)【川柳越後誌付録】 西原亮 (8) 【流人哀話一】 順徳上皇と時鳥 川柳人過去帳(二十三…

一月

▽年の暮れの〆切に迫られての忙しい最中に、年賀状を書かないでお正月気分にひたりながら新しい年に入ってから、年賀状をしたためるのがよいという人もある。そういえば、現実早々届かない郵便物の中に年賀状があったりする。 ▽歳末ご挨拶を年賀状に代えて差…

一月

休らいの夜とのつながる身のゆくえ ふと気付く何やら時をはからって はしたなきかと今更の齢を加え もと通りおさまるまでの立ち回り 生活のための手紙の汗拭くか 見せどころなくしげしげと老い給い ひと癖ふた癖可愛げに見せるうち 新聞紙まるめられコラムひ…

四七八号(昭和五十八年1月号)

題字・斎藤昌三 表紙・石曽根正勝 カット・丸山太郎郷愁の街かど 下平満 (1) ―あこがれの映画時代よ― 川柳佐渡国(二)【川柳越後志付録】 西原亮 (6) 黄金の島 二風谷アイヌ部落 丸山太郎【画も】 (10) 川柳人過去帳(二十二) 奥津啓一朗 (13…