1967-01-01から1年間の記事一覧

二月

▽百人以上となると困るが、毎月の句会は私の家で開いてゆける。集る者は顔馴染みで、時間にキチンと来るのと、遅れるのとあるがいつの間にか作句の醍醐味にひたれるような雰囲気になつている。親しさということもあつて、たまに欠席でっもすると心配する。い…

二月

【21頁掲載】 身のうえの静かに雪をちらかせて物価高政治のわるが気を揃しきたながる金にすがつてゆく夢も求め合う肉体きざに喋り出す手さぐりの人生うしろすがたばかりこの道も敵に教えて貰いながら憎いあきらめにおちてゆく酔いのひろがり美しい齢みにくい…

二八七号(昭和四十二年2月号)

題字・斎藤昌三 表紙・丸山太郎 注目すべき「番傘」の年頭所感【一月号各柳誌を通読して】 東野大八 課題「乗気」 太田いわを選 「池」 竹内伊佐緒選 西島○丸川柳年表(十)【柳誌・柳書】 奥津啓一朗 雑詠 大空 石曽根民郎選 山彦集 同人吟 奥家老論争追考 …

一月

▽微醺のままに夜を散歩することが習慣となつた理由は、一日中閉じ篭つている愛犬の解放に一役を買つて出るからである。そういう時間を知つていて、私が行くとねぐらからちやんと出て、待ちかねた顔をする。 ▽縛ってある鎖の手元を解くのももどかしく、勢いよ…

一月

【17頁掲載】 雪コンコン齢の弱さをかばうときやすらぎをたしかめ人は嘆き合い人の死を送る冬空開け放ち遠き日のかえるすべなき酔いを求め雪を降らしめ説かばやと気負う膝過ぎし日の想いに堪えて降る雪よ悪人の冬のきびしき白に逢う齢のよろこびを抱く物憂き…

二八六号(昭和四十二年1月号)

題字・斎藤昌三 表紙・丸山太郎 「古川柳信濃めぐり」の周辺 あたたかな眼、厳しい眼 江端良三 課題「平凡」 窪田正寿選 西島○丸川柳年表【柳誌・柳書】(九) 奥津啓一朗 地方川界の問題【「こなゆき」の在り方について】 東野大八 雑詠 大空 石曽根民郎選 …